旅行記は旅行中の体験や見聞、感想を書いたもので、
紀行文やトラベルライティングとも呼ばれます。
本記事では、海外を舞台にした旅行記を紹介します。
沢木耕太郎
小説家としても有名ですが、紀行文作家としても有名な作家です。
『深夜特急』シリーズ
バックパッカーのバイブル的な存在の本です。
地域別に全6巻あります。
大沢たかお主演で映画化もされています。
『一号線を北上せよ ヴェトナム街道編』
ホーチミンからハノイまで、幹線道路をバスで走破するというイメージに憑りつかれた作者の旅の記録。
村上春樹
村上春樹は小説家ですが、多くの紀行文もあります。
小説では分からない村上春樹の人柄、執筆エピソードなどもあり、
村上春樹ファンにはおすすめです。
『ラオスにいったい何があるというんですか?』
ラオスだけでなく、いくつかの国に旅した記録をまとめています。
『雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行』
ギリシャ正教のアトスやトルコ一周旅をまとめた作品です。
三島由紀夫
三島由紀夫は、南北アメリカ、欧州、アジア各国を、晩年まで旅行しており、
いくつかの紀行文を出しています。
『三島由紀夫紀行文集』
三島由紀夫の国内・海外の紀行文をまとめた作品です。
Iは単行本『アポロの杯』。IIは、『アポロの杯』以後の海外紀行文、IIIは、国内の紀行文の3部構成です。
『アポロの杯(さかずき)』は、20代の三島の初めての世界旅行の記録で、
三島の評論中でも、その後の作家の転換点となった重要作。
角田光代
角田光代さんも小説家ですが、多くの国を訪れ紀行文を出しています。
『いつも旅のなか』
ロシア国境やキューバなど、世界中を歩きまわる旅の記録です。
『いきたくないのに出かけていく』
インドやスペイン、香港などを旅した時のエッセイ集です。
梨木香歩
『西の魔女が死んだ』で有名な梨木香歩さん。
『エストニア紀行: 森の苔・庭の木漏れ日・海の葦』
エストニアを旅した9日間の記録・エッセイです。
日本ではあまり馴染みがないエストニアの歴史や自然、人々の暮らしを感じることができます。
最後に
一緒に世界を旅しているような感覚になれる紀行文。
もちろん自分で旅することも楽しいですが、
自分の視点とは異なる作家からの視点、表現、感じ方に触れることは旅の面白さを倍増させてくれます。
紀行文を通して次に行きたい目的地を見つかるかもしれません。
書籍と。